2025.06.19
千葉隆弘先生 北海道雪氷賞【北の六華賞】受賞
千葉隆弘先生が,2024年 日本雪氷学会北海道支部北海道雪氷賞【北の六華賞】を受賞されました。
北海道雪氷賞は、日本雪氷学会北海道支部の機関誌「北海道の雪氷」に掲載された論文、ならびにこれまで雪氷研究に携わり、積雪寒冷地の社会生活や北海道支部の活動に貢献した団体や個人に贈られるものです。
この度の受賞、誠におめでとうございます。
論文名:「北海道における雪による人身事故の発生状況について −2020 寒候年以降における事故の発生状況と拡大要因に関する分析−」
受賞のコメント:
この度は、北の六華賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っております。雪下ろしによる積雪荷重の低減を行わずに設計されているはずの北海道の木造住宅を対象とした雪下ろしに起因する人身事故を低減するための研究ですが、事故はなかなか減少していないのが現状です。個人的には札幌市に20年以上住んでおりますが、これまで一度も屋根に上がって雪下ろしを行ったことがなく、雪下ろしを行う習慣は微塵もありません。むしろ、屋根に上がることは危険だという認識の方が納得しています。今後も客観的な事実に基づいて北海道における木造住宅の「雪下ろし不要論」を唱えていく所存です。2025年度から大幅に改定された木造住宅の壁量計算規定が施行されます。簡単に言えば、2階建て木造住宅では、新築はもちろんのこと改修の場合においても一般建築物と同様の構造計算が求められます。今後、確実に雪下ろしが不要な木造住宅が普及していくことを大いに期待しています。
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