2019.11.01
広谷純弘氏講演会 実施報告
広谷純弘氏講演会を以下の日程で開催いたしました。
日時 2019年10月30日(水) 開場16時・開演16時30分
会場 北海道科学大学G棟G204教室
「私の設計手法・・・答えるべき問いを探す」と題してお話し頂きました。
「建築の設計は旅の準備に似ている。旅に出るとき、持ち物を並べてみる。着替え、洗面道具、カメラ、薬、パソコン、傘と鞄。
何か大切なものを忘れていると考える。それは何かと、並んだ荷物をいくら眺めても、大切なものは思い浮かばない。それを見つけるためには旅の目的を考えることだ。」
答えるべき問いは、様々な条件や要望を超えたところに有る。
「答えるべき問い」=「建築をつくる目的」を見出さなければ形は生まれない。
答えるべき問いを見つけたら形はおのずと決まる。それ故に問いを見つけ出す思考を重ねる。広谷先生の多彩な建築は、この手法から生まれるということが良く分かった。
実作の紹介を通じて
工場が持つ物作りの空気感を建築化する。(能作新社屋・新工場)
風景に対峙する視点の移動を建築化する。(道の駅 雨晴)
といった言葉で、答えるべき問いと形を如何に繋げるかご説明頂いた。
学生にも非常によく伝わったのだと思う、会場の学生から多数質問の声が挙がったことがとても良かった。
手稲区の市民の方々、建築家の先生方も多数ご来場頂き貴重な講演会となりました。広谷先生ありがとうございました。
2019.10.31
北海道科学大学工学部建築学科
准教授 岩澤浩一
講演会の様子
能作本社
講演会ポスター
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